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ガウスの定理の微分表現

 点に微小な凾凾刧凾嘯ネる大きさの直方体の閉曲面を考え、ガウスの定理を適用する。閉曲面上の点を(=(x,y,z))とする。 (それぞれの面上で面に垂直方向の電界の成分が同じで、電荷密度ρ()が直方体内で均一であると考えられるほどに、凾凾刧凾嘯ヘ十分小さいとする。)

閉曲面を直方体のそれぞれの面に分けて面積分を行なう。それぞれの面を、x+凾y+凾z+凾とあらわせば、 S,Sx+凾はx軸方向、S,Sy+凾はy軸方向、S,Sz+凾はz軸方向を向く。 ∫d をそれぞれの面に分解すれば、それぞれの面で電界との内積をとることになる。 凾、凾凵A凾嘯ヘ十分に小さくて、それぞれの面で電界の面の方向成分は一定であるとおいたので、面の中心で電界を表すことにして次のようになる。


d  = −E(x,y+
,z+
)凾刧凾噤@(電界は、面とは逆向き) ・・・(1)


d  = E(x+凾,y+
,z+
)凾刧凾噤@(電界は、面と同じ向き) ・・・(2)
x+凾


d  = −E(x+
,y,z+
)凾凾噤@(電界は、面とは逆向き) ・・・(3)


d  = E(x+
,y+凾凵Cz+
)凾凾噤@(電界は、面と同じ向き) ・・・(4)
y+凾


d  = −E(x+
,y+
,z)凾凾凵@(電界は、面とは逆向き) ・・・(5)


d  = E(x+
,y+
,z+凾噤j凾凾凵@(電界は、面と同じ向き) ・・・(6)
z+凾

すべてたせば、ガウスの定理(微分表現)の左辺が得られる。式(1)と式(2)、式(3)と式(4)、式(5)と式(6)をそれぞれまとめて、 divの説明で行ったように、式(2)、(4)、(6)についてそれぞれ、x、y、zの各変数について一次までテーラー展開して各変数についてまとめて、 凾、凾凵A凾嘯ェ十分小さいことを考えてx+凾/2→x、y+凾凵^2→y、z+凾噤^2→zとすれば、点(x,y,z)において

∂E∂E∂E
d  = 


凾凾刧凾噤div凾凾刧凾噤@ ・・・(7)
∂x∂y∂z

ガウスの定理(微分表現)の右辺は、体積が’凾凾刧凾噤fで、内部でρが一定であるので、

ρ

ρd V = 
凾凾刧凾噤@ ・・・(8)
εε

ガウスの定理より、’式(7)の左辺’と’式(8)の左辺’は等しい。よって、’式(7)の右辺’=’式(8)の右辺’である。両辺を’凾凾刧凾噤fで割れば、

ρ(
div)=
ε


 ベクトル演算記号を使えば、

ρ(
)=
ε

これが、ガウスの定理の微分表現である。

ベクトルの'div'はそのベクトルの示す量の単位体積当たりの発散(わきだし)を表すので、ガウスの定理の微分表現の左辺は、電界で表される'何か'(電気力線)の単位体積当りのわきだしをあらわす。 ガウスの定理の微分表現の右辺は、ある点での単位体積当りの電荷密度を誘電率で割った量であるから、

ガウスの定理の微分表現は、ある点における単位体積当りの電気力線のわきだし(左辺:div)は、その点の体積当りの電荷密度をεで割った量になることを示す。

ガウスの定理は、微分表現も積分表現も意味する所は同じである。(電気力線と電荷との関係)ただ、場面によって都合の良い表現を用いれば良いだけである。


これでこの項目は終わり

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