I N極が強さ1〔Wb〕で(0,1)〔m〕に、S極が強さ1〔Wb〕で、(1,0)〔m〕にある磁石について、以下の問いに答えよ。
@ 点(1,1)〔m〕に−1〔Wb〕の磁極を持ってきた。この磁極に働く力を求め図示せよ。
A 点(0,0)〔m〕に1〔Wb〕の磁極を持ってきた。この磁極に働く力を求め図示せよ。
B 点(0.5,0.5)〔m〕に1〔Wb〕の磁極を持ってきた。この磁極に働く力を求め図示せよ。
略解
それぞれの磁極間に働く力を求めて、合成すればよい。
黒は、合成した力を表す。
@ N極による力は、(−6.3x104,0)〔N〕、S極による力は、(0,6.3x104)〔N〕
であるから、合成して、
A N極による力は、(0,−6.3x104)〔N〕、S極による力は、(6.3x104,0)〔N〕
であるから、合成して、
B N極による力は、(1.8x105,−1.8x105)〔N〕、S極による力は、(1.8x105,−1.8x105)〔N〕
であるから、合成して、
II 強さ1〔Wb〕の磁極が(0,0,1)〔m〕に、−1〔Wb〕の磁極が(1,0,0)〔m〕に、1〔Wb〕の磁極が(0,1,0)〔m〕にある。以下の問いに答えよ。
@ 点(1,1,1)〔m〕にある−1〔Wb〕の磁極に働く力を求め図示せよ。
A 点(0,0,0)〔m〕にある1〔Wb〕の磁極に働く力を求め図示せよ。
略解
それぞれの磁極間に働く力を求めて、合成すればよい。
黒は、合成した力を表す。
@ z軸上の磁荷による力は、−3.2x104(0.71,0.71,0)〔N〕、x軸上の磁荷による力は、3.2x104(0,0.71,0.71)〔N〕、y軸上の磁荷による力は、
A z軸上の磁荷による力は、(0,0,−6.3x104)〔N〕、x軸上の磁荷による力は、(6.3x104,0,0)〔N〕、y軸上の磁荷による力は、
III 右の図で、磁界の強さは、10〔A/m〕である。
磁石の磁極の距離を0.1〔m〕とする。磁石の磁界とのなす角を60oとして以下の問いに答えよ。
@ 磁極に働く力を求めて図中に図示せよ。
A 磁石に働くトルクを求めよ。
B 磁石の磁気モーメントを求めよ。
略解
図中に記載
IV H〔A/m〕で、与えられる磁場中に磁気モーメントM〔Wbm〕の磁石がある。この磁石に働くトルク
略解
上のような外積で与えられるベクトルTの大きさは、θをMとHのなす角とすれば、|M||H|sinθで与えられる。
また、ベクトルTの方向は、MからHに向かって右ねじを回したときに進む方向である。
ところで、磁界H中におかれた、磁気モーメントMの受けるトルクの大きさは、磁極の受ける力の回転方向成分に回転軸からの距離をかけた大きさで、
なす角をθとすれば、|M||H|sinθで与えられる。
トルクベクトルの方向は、力により回転運動が起こるとして、右ねじを回したときねじが進む方向に選んだ回転軸として与えられる。IIIの図を参考に
すれば、回転軸は、MからHへと右ねじを回したとき進む方向であることが分かる。
すなわち、トルクTは、M×Hで与えられる。