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電気磁気学II (2006年度 秋学期) 練習問題8 提出日時: 2007年 1月 12日の講義開始直後

I 真空中に充分長い外半径1〔m〕の円筒導体1と内半径2〔m〕の円筒導体2が同軸状に配置されている。 それぞれの円筒の厚さは充分に薄いとする。以下の問いに答えよ。(1<R2とする。)

@ 円筒導体1と円筒導体2にΙ〔A〕の電流を互いに逆方向に流した。同軸の中心からの距離r〔m〕の位置での磁界を求めよ。
A @において、同軸の中心からの距離r〔m〕の位置での単位体積当たりの磁気エネルギーを求めよ。
B @において、円筒導体1と円筒導体2を一組の導電体と見なしたときの単位長さ当たりのインダクタンスを求めよ。
C Bにおいて、=1.1〔mm〕、=3〔mm〕のとき、単位長さ当たりのインダクタンスはいくらか。 (真空の透磁率μ=4π×10−7〔H/m〕である。)

II  比透磁率μ、断面積S〔m〕、半径L〔m〕のドーナツ状の鉄心にN〔回巻〕のコイルを巻いた。以下の問いに答えよ。
@ 磁気抵抗を求めよ。
A コイル1にi(t)〔A〕の電流を流した。鉄心内の磁束Φ(t)を求めよ。
B 比透磁率500,断面積1cm、半径10cm、巻き数500とする。コイル内で、磁束が1〔Wb/s〕で、一定の割合で変化した。コイルに発生する電圧を求めよ。
C Bを図示し、磁束の変化の方向と、電圧の方向を示せ。

III 空間的に一様な磁場B〔Wb/mがz軸の正の方向にある。右図のように、この磁場中に、コイルを辺に平行に二分する軸(x軸とする)を回転軸とするN〔回巻〕の一辺がa〔m〕の正方形のコイルがある。コイルの端子A→Bへとコイルをたどったとき右ねじの進む方向をコイルの方向とする。x軸の正の方向から見て、磁場の方向からコイルの方向への反時計回りの角度を磁場とコイルのなす角とし、θ〔rad〕で表す。以下の問いに答えよ。

@ コイルにA→Bに向かってΙ〔A〕の電流を流した。コイルと磁場のなす角をθ〔rad〕として、コイルに働くトルクを求めよ。
A コイルを角速度ω〔rad/s〕で回転させた。コイルと磁場のなす角がθ〔rad〕のとき、端子ABに発生する電圧を求めよ。
B 端子ABにR〔Ω〕の抵抗を付けた。コイルの角速度がω〔rad/s〕のとき、コイルに流れる電流と、コイルに働くトルクを求めよ。また、このトルクはコイルの運動にどの様な作用をするか?
C Bにおいて、コイルの角速度をω〔rad/s〕で一定になるように、外力を与える。このとき、外力がコイルに与える単位時間当たりのエネルギーと抵抗で消費される電力の関係を求めよ。



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