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電気磁気学II (2007年度 秋学期) 練習問題2 の解説

I 一様な磁界(=(1,0,0)〔A/m〕)中に 磁気モーメント=(M,M,M)〔Wb・m〕、磁極間の距離L〔m〕の磁石がある。 以下の問いに答えよ。
@ =(0,0,1)〔Wb・m〕、L=0.1〔m〕の時、磁石のN極に働く力、S極に働く力、磁石に働くトルクを求め、図示せよ。
A =(0,1,0)〔Wb・m〕、L=0.1〔m〕の時、磁石のN極に働く力、S極に働く力、磁石に働くトルクを求め、図示せよ。
B =(0,1,1)〔Wb・m〕、L=0.1〔m〕の時、磁石のN極に働く力、S極に働く力、磁石に働くトルクを求め、図示せよ。
C =(M,M,0)〔Wb・m〕の時、磁石のN極に働く力、S極に働く力、磁石に働くトルクを求め、図示せよ。

略解(図は省略)
@磁極の磁荷の大きさは、10〔Wb〕であるので、N極に働く力は、(10,0,0)〔N〕S極に働く力は、(−10,0,0)〔N〕、 トルクは、×であるので、(0,1,0)〔N・m〕
A @と同様に考える。
磁極の磁荷の大きさは、10〔Wb〕であるので、N極に働く力は、(10,0,0)〔N〕S極に働く力は、(−10,0,0)〔N〕、 トルクは、×であるので、(0,0,−1)〔N・m〕
B @、Aの結果を考慮する。
磁極の磁荷の大きさは、14.1〔Wb〕であるので、N極に働く力は、(14.1,0,0)〔N〕S極に働く力は、(−14.1,0,0)〔N〕、 トルクは、×であるので、(0,1,−1)〔N・m〕
C 磁極の磁荷の大きさは、(M+M1/2/L〔Wb〕であるので、
N極に働く力は、((M+M1/2/L,0,0)〔N〕
S極に働く力は、(−(M+M1/2/L,0,0)〔N〕
トルクは、(0,0,−M)〔N・m〕

II 距離δ隔てて、面密度の大きさσ〔Wb/m〕のN極とS極がある。以下の問いに答えよ。
@ σ=2〔Wb/m〕の時、磁極間の磁界を求めよ。
A @で、ψ〔Wb〕の点磁荷をS極からN極へ移動させた。点磁荷の得たエネルギーを求めよ。
B @で、S極とN極の間の磁位を求めよ。
C 本題において、面積をS〔m〕とする。両極の磁荷の大きさと両極間の磁位を求めよ。

略解
@ 磁界 H=σ
μ
=1.6×10〔A/m〕

A エネルギー =ψHδ=1.6×10ψδ

B 磁位 =1.6×10δ
C 磁位 =σδ
μ
   磁荷 = σS〔Wb〕



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