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'01 10/16 レポート


右の回路において、電流i(t)を求める。

複数の電源が回路にあるときは、それぞれの電源が単独にあるとして電流を求めて加えればよい。
一つの電源に複数の周波数成分の正弦波が混ざっているときは、それぞれの成分を独立した電源と見立てれば、それぞれの成分に対してベクトル記号法が使える。

、e、Eのそれぞれが、単一の周波数成分からなるとして、i(t)への寄与、i、i、iを求める。

I による寄与、iを求める。
右の回路における電源に対するインピーダンス Z をベクトル記号法で表せば、
Z = R+
j(ωC−
ωL
整理して
ωL
Z = R+j
1−ωCL

電流 Iは、電源をEとして、
(jωL)−1
 = 

jωC+(jωL)−1

よって
 = 
 〔A〕
R(1−ωLC)+jωL

ここで以下のように置く。
(ω) = 
 〔Ω−1
(R(1−ωLC)+(ωL)1/2

θ(ω) = Tan-1ωL

R(1−ωLC)


II による寄与、iを求める。
右の回路における電源に対するインピーダンス Z をベクトル記号法で表せば、
Z = 

jωC
jωLR

R+jωL

電流 Iは、電源をEとして、
 = 

R+jωL

よって
 = 
 〔A〕


CR
+j(ωL−

ωC

ここで以下のように置く。
(ω) = 
 〔Ω−1
((

CR
+(ωL−

ωC
1/2

θ(ω) = Tan-1R(ωLC−1)

ωL


III による寄与、iを求める。
は、直流電圧源であるので、
 = − 
 〔A〕

各電源に対する寄与を考慮して、電流を求める。

@  e1=E1sinωt、e=Esinωt 〔V〕 に対して
 i(t)=Y(ω)E1sin(ωt−θ(ω)) +Y(ω)Esin(ωt−θ(ω))−

 〔A〕

A  e1=E1sinωt、e=Esin(ωt+ψ) 〔V〕 に対して
 i(t)=Y(ω)E1sin(ωt−θ(ω)) +Y(ω)Esin(ωt+ψ−θ(ω))− 

 〔A〕

B  e1=E1sinωt、e=Esin(ωt+ψ) 〔V〕 に対して
 i(t)=Y(ω)E1sin(ωt−θ(ω)) +Y(ω)Esin(ωt+ψ−θ(ω))−

 〔A〕

C  e1=E1sinωt+Esinωt、e=0 〔V〕 に対して
 i(t)=Y(ω)E1sin(ωt−θ(ω)) +Y(ω)Esin(ωt−θ(ω))−

 〔A〕

D  e1=E1sinωt+Esin(ωt+ψ)、e=0 〔V〕 に対して
 i(t)=Y(ω)E1sin(ωt−θ(ω)) +Y(ω)Esin(ωt+ψ−θ(ω))−

 〔A〕


これでこの項目は終わり

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