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'97 05/08 レポート 2


D 右の回路の電流を 
 1.枝電流を使って、 
 2.ループ電流を使って、 
 3.重ね合せを使って
とく。  (板書でのR、EをR3、E3と書き換えてある。)
 1.図のようにVをおけば、

 V=E1−R11=E2−R22 =E3−R33  @
 I1+I2+I3=0  A
 @式より、
 I1=(E1−V)/R1、I2、I3も同様に求めてA式に代入すれば、
 (E1−V)/R1+(E2−V)/R2+(E3−V)/R3=0
  V=(E1/R1+E2/R2+E3/R3) /(1/R1+1/R2+1/R3
 I1=(E1−V)/R1
    =((E1−E2)/R2+(E1−E3)/R3) /R1(1/R1+1/R2+1/R3
 I2=(E2−V)/R2
    =((E2−E1)/R1+(E2−E3)/R3) /R2(1/R1+1/R2+1/R3
 I3=(E3−V)/R3
    =((E3−E1)/R1+(E3−E2)/R2) /R3(1/R1+1/R2+1/R3

 

 別解電圧源を電流源に変換すれば、図1のような回路になる。この回路を書き直すと図2の回路になる。

 a点の電流Itotは、E1/R1+E2/R2+E3/R3 である。
 並列回路では、電流はアドミタンスに比例して分配されるので、
 IR1=Itot*1/R1(1/R1+1/R2+1/R3
  =(E1/R1+E2/R2+E3/R3) /R1(1/R1+1/R2+1/R3
求める電流I1は、図1より次のように表される。
1=E1/R1−IR1
変形すれば、先の結果と一致する。I2、I3についても同様である。

 

2.図のように、ループ電流IL1、IL2を選ぶ。

(独立なループ電流の数は、小ループの数に等しいので、(ループ電流の通らない)枝が無いように、小ループの数と等しいループ電流を設定する。) 
 ループ電流IL1にそった、経路の電圧を考えれば、
 E1−R1L1−R3(IL1+IL2)−E3=0  @
 ループ電流IL2についても同様の式を立てれば、
 E2−R2L2−R3(IL1+IL2)−E3=0  A
 これから、IL1、IL2を求めれば、
 I1=IL1、I2=IL2、I3=−(IL1+IL2)として得られる。

 

3.図のような、電源を一つ含む回路の電流の重ね合せで与えられる。例えば、I1を求める。

 1の回路における電流I11は、並直列の抵抗の接続であることを考慮して、
 I11=E1/(R1+1/(1/R2+1/R3))
 2の回路における電流I21も同様に考えて、
 I21=E2/(R2+1/(1/R1+1/R3) *1/R1(1/R1+1/R3
   =E2/(R2(1/R1+1/R3)+1)/R1
   =E2/R1(R2(1/R1+1/R3)+1)
   =E2/R12(1/R1+1/R2)+1/R3))
 3の回路についても同様に求めることができて、
 I31=E3/R13(1/R1+1/R2)+1/R3
 よって、電流I1は、
 I1=I11−I21−I31
   =E1/(R1+1/(1/R2+1/R3))
   −E2/R12(1/R1+1/R2)+1/R3))
   −E3/R13(1/R1+1/R2)+1/R3
   =1/R1(1/R1+1/R2)+1/R3) *(E1*(1/R2+1/R3)−E2/R2−E3/R3
   =((E1−E2)/R2+(E1−E3)/R3) /R1(1/R1+1/R2)+1/R3
 I2、I3も同様に求めることができる。


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