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 (自分で)確かめよう 


∂t
(t))=
 
∂t

 υ(t)

=(x(t),y(t),z(t)),)=(Ax),Ay),Az))とおけば、

∂t
(t))=(
∂t
),
∂t
),
∂t
))
各成分が、(変数x、y、z)を介して時間tの関数であることを考慮して、x成分について考える。
 Axは、x、y、zを変数とする関数であるから、gradientを参考にして、
 凾`x(t))=x(t)となる。両辺を凾狽ナ割れば、
凾`x(t))
x(t)
時間に対する偏微分であれば、

∂t
x(t))=x(t)
∂t

 y、z成分についても同様に計算できて、

∂t
(t))=(t)
∂t

∂t
(t))=(t)
∂t

ここで、xを1×3のベクトル成分として1行目に、同様にyzを2行目、3行目にならべた(下に示す)3×3の行列∂/∂を考えると ∂Ax/∂t、∂Ay/∂t、∂Az/∂tのベクトル成分は、この行列と3×1のベクトル∂(t)/∂tの積によって、3×1のベクトルとして与えられる。

∂t
(t))=
 
∂t

 もし位置変数が何物かの位置を表していれば、位置変数の時間微分は、’その物’の速度υを表す。対応する速度をυ(t)とおけば、

∂t
(t))=
 υ(t)


)/∂の成分表示
∂Ax/∂x∂Ax/∂y∂Ax/∂z
∂Ay/∂x∂Ay/∂y∂Ay/∂z
∂Az/∂x∂Az/∂y∂Az/∂z

もし、)がn次元のベクトル、引き数がm次元のベクトルであれば、∂)/∂は、n×mの行列になる。

 

もし、がスカラAxならば、∂Ax/∂=(∂Ax/∂x,∂Ax/∂y,∂Ax/∂z) =x(=gradAx)であるので、演算子(gradient)を∂/∂と表現することもある。



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