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'96 10/21 レポート


点(0,0),(0,±1),(±1,0),(0,±2),(±2,0),(±1,±1)
における電界を求め図示する。


 一般に、二点A,Bに電荷qA,qBがそれぞれ存在する場合、 任意の点における電界)は、

)={qA/4πε0|-A|2}{(-A)/|-A|}+ {qB/4πε0|-B|2}{(-B)/|-B|}

とかけるので、A=(-3,0),B=(3,0),qA=-q,qB=qを代入して、 それぞれの点のを求めればよい。

 

 =(x,y)として )の表現を求めると

)=(x,y)={q/4πε0}({-(x+3,y)/SQRT((x+3)2+y2)3}+ {(x-3,y)/SQRT((x-3)2+y2)3})

 となる。この式に与えられた点の座標を代入すれば、それぞれの点における電界が得られる。

 {q/4πε0}=Aとおけば、答は次のようになる。
 ( 0, 0)   ( -2/9A,0)
 (±1, 0)   ( -5/16A,0)
 (±2, 0)   (-26/25A,0)
 ( 0,±1)   (-3/5√10A,0)
 ( 0,±2)   (-6/13√13A,0)
 (1,1),(-1,-1) (-(2/5√5+4/17√17)A,(1/5√5-1/17√17)A)
 (1,-1),(-1,1) (-(2/5√5+4/17√17)A,-(1/5√5-1/17√17)A)



 

 電界を図示するだけであれば、電荷qA,qBそれぞれによる電界を図示し、作図により合成して求めてもよい。
 (点電荷を一つづつ考えていけば、電界の方向は、それぞれの電荷から放射状に伸ばした方向であるので、大きさだけ考えれば良いことになる。) 

 点電荷Qから距離Rにおける電界の大きさE(R)は、

  E(R)={Q/4πε02}

 であるから、

 (±3,0)に点電荷±qがあるとき点(x,y)における電界の大きさE±は、

  ±={±q/4πε0((x-±3)2+y2)}

 ただし、負の大きさは、電界が電荷に向かう方向であることを表す。

 例えば、(1,1)と(0,-1)で作図により求めると右図のようになる。

 (上の図とは、電界の尺度を変えてある。点(3,0)の電荷の作る電界を青で、 点(-3,0)の電荷の作る電界を赤で、合成電界を黒で表してある。)

 先の計算で求めた合成した電界成分についても図中に表してある。

 


これでこの項目は終わり

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