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 デルタ関数(δ関数)

デルタ関数
右の図において、以下の@及びAの条件を満たすとき、f(X)をデルタ関数といいδ(X)で表す。

@ f(X)は、X≠0の時、f(X)=0で、X=0の時、f(X)≠0である。
A f(X)d X(積分範囲にX=0を含む)=1

すなわち、δ関数とは、X=0にのみ’0’でない値があり(その他の場所では値は’0’)、X軸と囲まれた領域の面積が1になる関数のことである。 (青い線(グラフ)を参照)
もし、δ(X−X)と表せば、δ(0)は、X=Xの時に、’0’でない値を持つ。(積分値はもちろん’1’) (黒い線(グラフ)を参照)

例えば、右の図においてαがどんな値であろうとX軸と囲まれた領域の面積(積分値)は’1’である。
αが有限の時には、−α/2<X<α/2で、f(X)≠0であるが、α→0の場合には、X=0でのみ値が’0’でなくなるのでδ(X)関数となる。(このときf(X)→∞である。)
n次元であれば、n次元のδ関数が定義される。n次元の変数をベクトルで表せば、δ()は、 で、’0’となり、
δ(d V(n次元の体積積分) = {  1 : 積分範囲にを含む)
 0 : 積分範囲にを含まない)

この関数には、有用な多くの性質がある。一次元(主に時間変数)の場合三次元(主に位置変数)の場合について解説する。



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