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'00 10/04 レポート 略解(解説)


T 点(1,1,0)〔m〕2〔C〕、点(0,1,0)〔m〕1〔C〕の点電荷がある。以下の問題に答えよ。

@ 原点における電界を求めよ。
A 原点にある −1〔C〕の点電荷の受ける力を求めよ

解答例

@ 複数の電荷により作られる電界は、それぞれの点電荷の作る電界をベクトルと見なして、たせば得られる。  よって一般に、電界を知りたい点を、電荷の存在する点とその電荷の大きさを、qとおけば、 次のように、与えられる。


与えられた条件を代入すれば、原点における電界は、
  =1/4πε(2(−1,−1,0)/23/2+1(0,−1,0)/13/2
     =1/4πε(−1/21/2,−1−1/21/2,0)〔N/C〕
     ≒(−6.4×10,−1.5×1010,0)〔N/C〕
 となる。

A 電界が、@で与えられているので、力は、
 =q=−1×1/4πε(−1/21/2,−1−1/21/2,0)
     =1/4πε(1/21/2,1+1/21/2,0)〔N〕
     ≒(6.4×10,1.5×1010,0)〔N〕
 である。


U 4個の点電荷1〜4が、次のように分布するとき、以下の問いに答えよ。
電荷1:(0,1,0)〔m〕,1〔C〕、 電荷2:(1,0,0)〔m〕,−1〔C〕 、 電荷3:(0,1,1)〔m〕,2〔C〕、 電荷4:(0,0,1)〔m〕,2〔C〕

@ 4番の点電荷が受ける力を求める。
A 4番の点電荷の位置における電界を求める。
B 点(=(x,y,z))〔m〕における電界を式で表す。
C Bで、点q〔C〕の点電荷がある。この点電荷に働く力を求める。

解答例

@ 1〜3の電荷が、点4の電荷に及ぼす力をたせば得られる。 それぞれの電荷による力は、
電荷1による力: =2×1/4πε(0,−1,1)/23/2〔N〕
電荷2による力: =2×(−1)/4πε(−1,0,1)/23/2〔N〕
電荷3による力: =2×2/4πε(0,−1,0)/13/2〔N〕

 すべての力を加えて、は得られる。
  =1/4πε(0,−1/21/2,1/21/2 +1/4πε(1/21/2,0,−1/21/2 +1/4πε(0,−4,0)〔N〕 =1/4πε(1/21/2,−4−1/21/2,0)〔N〕 ≒(6.4×10,−4.2×1010,0)〔N〕
別解
 電界を先の問題(問題Ι)と同じ手続きで求めて、電荷4の電荷量2〔C〕をかけても得られる。

A 電界は、=qの関係から、@で得られた力を2〔C〕で割れば得られる。
 =1/4πε(1/23/2,−2−1/23/2,0)〔N/C〕 ≒(3.2×10,−2.1×1010,0)〔N/C〕
別解
 先の問題(問題Ι)と同じ手続きで求めてもよい。

B 
 先の問題(問題Ι)での手続きを参考にして、電界は、
  =1/4πε0((x,y−1,z)/(x、(y−1),z3/2 −(x−1,y,z)/((x−1)、y,z3/2 +2(x,y−1,z−1)/(x、(y−1),(z−1)3/2 +2(x,y,z−1)/(x、y,(z−1)3/2))〔N/C〕
 で与えられる。

C Bにおいて、q〔C〕の点電荷が、点にあるので、力は、
 =q =q/4πε0((x,y−1,z)/(x、(y−1),z3/2 −(x−1,y,z)/((x−1)、y,z3/2 +2(x,y−1,z−1)/(x、(y−1),(z−1)3/2 +2(x,y,z−1)/(x、y,(z−1)3/2))〔N〕
である。


これでこの項目は終わり

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