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Thursday, 12-Oct-2000 14:59:54 JSTに更新されました。
このページは、’後藤 英雄@電気電子システム工学科 中部大学’が作成しています。
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'00 10/04 レポート 略解(解説)
T 点(1,1,0)〔m〕に2〔C〕、点(0,1,0)〔m〕に1〔C〕の点電荷がある。以下の問題に答えよ。
@ 原点における電界を求めよ。
A 原点にある −1〔C〕の点電荷の受ける力を求めよ
解答例
@ 複数の電荷により作られる電界は、それぞれの点電荷の作る電界をベクトルと見なして、たせば得られる。
よって一般に、電界を知りたい点をr、電荷の存在する点とその電荷の大きさをri、qiとおけば、
次のように、与えられる。
与えられた条件を代入すれば、原点における電界Eは、
E=1/4πε0(2(−1,−1,0)/23/2+1(0,−1,0)/13/2)
=1/4πε0(−1/21/2,−1−1/21/2,0)〔N/C〕
≒(−6.4×109,−1.5×1010,0)〔N/C〕
となる。
A 電界Eが、@で与えられているので、力Fは、
F=qE=−1×1/4πε0(−1/21/2,−1−1/21/2,0)
=1/4πε0(1/21/2,1+1/21/2,0)〔N〕
≒(6.4×109,1.5×1010,0)〔N〕
である。
U 4個の点電荷1〜4が、次のように分布するとき、以下の問いに答えよ。
電荷1:(0,1,0)〔m〕,1〔C〕、 電荷2:(1,0,0)〔m〕,−1〔C〕
、 電荷3:(0,1,1)〔m〕,2〔C〕、 電荷4:(0,0,1)〔m〕,2〔C〕
@ 4番の点電荷が受ける力を求める。
A 4番の点電荷の位置における電界を求める。
B 点r(=(x,y,z))〔m〕における電界を式で表す。
C Bで、点rにq〔C〕の点電荷がある。この点電荷に働く力を求める。
解答例
@ 1〜3の電荷が、点4の電荷に及ぼす力をたせば得られる。 それぞれの電荷による力は、
電荷1による力: F1=2×1/4πε0(0,−1,1)/23/2〔N〕
電荷2による力: F2=2×(−1)/4πε0(−1,0,1)/23/2〔N〕
電荷3による力: F3=2×2/4πε0(0,−1,0)/13/2〔N〕
すべての力を加えて、Fは得られる。
F=F1+F2+F3
=1/4πε0(0,−1/21/2,1/21/2)
+1/4πε0(1/21/2,0,−1/21/2)
+1/4πε0(0,−4,0)〔N〕
=1/4πε0(1/21/2,−4−1/21/2,0)〔N〕
≒(6.4×109,−4.2×1010,0)〔N〕
別解
電界を先の問題(問題Ι)と同じ手続きで求めて、電荷4の電荷量2〔C〕をかけても得られる。
A 電界は、F=qEの関係から、@で得られた力を2〔C〕で割れば得られる。
E=1/4πε0(1/23/2,−2−1/23/2,0)〔N/C〕
≒(3.2×109,−2.1×1010,0)〔N/C〕
別解
先の問題(問題Ι)と同じ手続きで求めてもよい。
B
先の問題(問題Ι)での手続きを参考にして、電界Eは、
E
=1/4πε0((x,y−1,z)/(x2、(y−1)2,z2)3/2
−(x−1,y,z)/((x−1)2、y2,z2)3/2
+2(x,y−1,z−1)/(x2、(y−1)2,(z−1)2)3/2
+2(x,y,z−1)/(x2、y2,(z−1)2)3/2))〔N/C〕
で与えられる。
C Bにおいて、q〔C〕の点電荷が、点rにあるので、力Fは、
F=qE
=q/4πε0((x,y−1,z)/(x2、(y−1)2,z2)3/2
−(x−1,y,z)/((x−1)2、y2,z2)3/2
+2(x,y−1,z−1)/(x2、(y−1)2,(z−1)2)3/2
+2(x,y,z−1)/(x2、y2,(z−1)2)3/2))〔N〕
である。
これでこの項目は終わり
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